食欲の秋だから美味しいを考えてみよう

いよいよ食欲の秋がやってきました。旬の食べ物が少しずつ出回り水着になる季節もおわり、少しだけお腹周りを油断させちゃう季節ですね。美味しい食事をすると、すごく幸せな気持ちになりますよね。

美味しいを考えるときに、匂いと味が重要なんです。

味覚と嗅覚は、食べ物を味わうために密接に連携して働く感覚です。
味覚は主に舌で感じられ、甘味、酸味、塩味、苦味、旨味の5つの基本的な味を感知します。
一方で、嗅覚は鼻を通して空気中の化学物質を感知し、食べ物の香りを脳に伝えます。

食べ物を口に入れると、舌で味を感じるだけでなく、食べ物の香りが鼻の奥に伝わり、それによって食べ物の「全体的な風味」を認識することができます。この風味は、味覚と嗅覚が組み合わさることで生まれる複合的な感覚です。

たとえば、チョコレートを食べると、舌で甘味を感じる一方で、鼻を通してカカオの香りが伝わり、その結果「チョコレート」という特定の食べ物として認識されます。

興味深いのは、嗅覚が食事の風味に大きな影響を与える点です。風邪をひいて鼻が詰まると、食べ物の香りを感じ取れなくなり、味がぼんやりと感じられる経験をしたことがあるかもしれません。これは、嗅覚が働かないことで、風味全体が伝わらなくなってしまうためです。味覚だけでは、食べ物の一部しか楽しめず、香りが重要な要素となっています。

このように、味覚と嗅覚は互いに補いながら、食事の楽しさを作り上げています。味覚は舌で感じる基本的な味を通じて料理の土台を作り、嗅覚が香りを通じてその上に豊かさや奥行きを加えることで、私たちは食べ物を「おいしい」と感じているのです。

美味しいものを食べるときには、歯も大事ですが舌も鼻も重要なんです。

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