食欲の秋。五感をフルに活用しよう
秋は、実りの季節ですよね。美味しい食材が豊富に出回ってきます。
旬の果物や野菜、魚、きのこなど、自然の恵みを最大限に感じることができるこの季節には、味わうということが更に特別になりますよね。
私たちが「美味しい」と感じる背後には、味覚に加え、視覚、嗅覚、触覚、聴覚といった五感が複雑に絡み合っています。
味を知覚する生理的なメカニズムについて考えてみました。
まず、味覚は私たちの舌にある味蕾(みらい)によって感知されます。
塩味、酸味、甘味、苦味という基本の四味に加えて、近年は「旨味」が第五の味覚として広く認識されています。
旨味は昆布やかつお、トマトなどに含まれるアミノ酸(グルタミン酸)や核酸(イノシン酸)によってもたらされる深い味わいで、料理にコクを加えます。
日本人は、味噌汁とかだし汁とか、旨味が好きですよね。
ちなみに、旨味は日本の研究者が発見したようですよ。
食の楽しみは、味覚以外にもありますよね。
料理や食材の見た目や色彩が美しいと、視覚が食欲を刺激し、食べる前から期待が高まります。
さらに、料理の香りは嗅覚を通じて脳に直接届き、食べたい!って気持ちがどんどん前に出てきます。
また、食感も無視できません。カリッとした音や口に広がる滑らかな舌触りは、触覚や聴覚を通じて食事をより楽しませてくれます。
食を味わうということは、これらの五感を使った総合的な体験です。
特に、秋は旬の食材が豊富で、それぞれの食材が持つ特徴を最大限に感じ取ることができる時期です。
例えば、焼きたての栗や新米のほのかな甘み、香ばしいきのこの風味は、秋~って感じですよね。
食事を五感で味わうことで、より食事を楽しむことができます。
この秋、ぜひ、五感をフルに活用して、食材の持つ魅力を余すことなく味わってみてください。