歯医者のホワイトニングとは。

芸能人は歯が命!ってCM、昔ありましたよね。芸能人みたいな白い歯になりたい!って方いらっしゃるのではないでしょうか。
最近では、セルフホワイトニングサロンありますよね。

ホワイトニングのお話の前に、歯について先にお話します。

歯は、外側に透明または半透明なエナメル質、その下に黄色っぽい象牙質で構成されています。そのため、象牙質が透けて見え、歯が黄色っぽく見えています。

歯磨きや表面のクリーニングだけでは、歯を「モデルのような白さ」にするのは難しいです。
これはあくまで「表面の汚れを取り除く」ことであり、「エナメル質や象牙質の色」を変えるわけではないためです。

歯科医院で行うホワイトニングは、専用の薬剤(主に過酸化水素や過酸化尿素)を使って、歯の内部の着色分子を分解することで、歯が白く見えるようにします。

ちょっとだけ詳しくお話をすると、

①ホワイトニングで使用される過酸化水素などの薬剤が、歯の表面や内部に入り込み酸化作用により着色分子を分解します。

②ホワイトニングの主な作用は、活性酸素(フリーラジカル)を生成し、これがエナメル質内のクロモフォアと呼ばれる色素分子を酸化し分解して無色に変える作用があります。

クロモフォアは、飲食物や喫煙、加齢などで歯に蓄積される色素分子です。これらがエナメル質や象牙質に浸透し、歯を黄ばませる原因になります。

③ホワイトニングによる歯の白さは、単に色素分解だけではなく、光の乱反射やエナメル質表面の変化などが重要な役割を果たしています。

④ホワイトニング剤は強力な酸化剤です。歯の構造に影響を与える可能性があります。ただし、歯のエナメル質や象牙質に対する大きな損傷は報告されておらず、適切に使用されれば安全性が高いとされています。
しかしながら、ホワイトニング後に一時的な知覚過敏や歯肉への刺激などの副作用が生じることがあります。

⑤ホワイトニングの効果は一時的で、時間が経つと歯は再び着色される可能性があります。
日常的な飲食物や生活習慣(コーヒー、喫煙など)が再着色の原因となるため、ホワイトニング後のメンテナンスが必要です。

まとめると、歯科医院で行うホワイトニングは、

「エナメル質を通過した薬剤が象牙質やエナメル質の着色を改善し、歯全体を明るく見せるという」効果があります。
そして、ホワイトニング剤は強力ですが、適切に使用されれば安全性が高いとされています。

ホワイトニングを検討される際に、参考にしていただければと思います。

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